ヒメサンゴガニ
Tetralia glaberrima (Herbst, 1790 )
生息分布 / 房総以南〜沖縄〜台湾〜西部太平洋
恐らくアクアリストに一番馴染みのあるサンゴガニ科(family Trapeziidae )のカニは本種であろう。
サンゴガニ属(Genus Trapezia )とヒメサンゴガニ属(Genus Tetralia )の見分け方は、ヒメサンゴガニ属(Genus Tetralia )の方が体長が小さいこと、鋏脚がヒメサンゴガニ属(Genus Tetralia )の方が小さく、左右の鋏脚の大きさが極端に違うこと、甲の前縁がサンゴガニ属(Genus Trapezia )は波状になるのに対し、ヒメサンゴガニ属(Genus Tetralia )はスムースで、眼球と眼球の間に黒いラインが入る種が多いこと等で判別できる。
ヒメサンゴガニ属(Genus Tetralia )としては極一般種で、購入したミドリイシ類(Genus Acropora
)にくっ付いていることが多い。
むしろ、共生しているサンゴガニ科(family Trapeziidae )の殆どが本種であると言っても過言ではないだろう。
インドネシアから輸入されるミドリイシ類(Genus Acropora
)の多くは小さい個体なので、体長の大きなサンゴガニ属(Genus Trapezia )は中々付いていないのだ。
雌雄や成熟度で体色が変わるが、概ね雌は淡橙色で、雄は乳白色。
額の周辺は青みがかり、甲や鋏脚の縁が赤橙色で縁取られる。
歩脚の前節の末端に黒い斑点があるので、歩脚の黒点があれば本種であると容易に判別できる。
また指節の先端には赤い斑紋が散在する。
ミドリイシ類(Genus Acropora
)の飼育をしているなら、探せば数匹見つかると思われる。
SPSのデトリタスを排除してくれたり、色々役立つ存在なので取り除かないように注意。
雄 雄は乳白色で体長も小さい。
雌 淡橙色で体長が大きい。この個体は抱卵していた。
Last Update 2004,2,7
アクアリストの皆さんは、サンゴガニと言うと、きっと本種を思い出すと思いますが、本種はサンゴガニ属ではなくて、ヒメサンゴガニ属です。
混同しないようにしましょう。
極一般種なため、ありがた味がないかも知れませんが、脚の先端に赤い斑紋があったりして、以外と綺麗ですよ。
脚の関節部に黒いスポットがありますので、種の同定は容易いです。
逆に、関節に黒い斑紋がない個体は別種なので、良く観察してみましょう。