
Stylophora pistillata (Esper, 1797 )
現在7種(研究者によっては8種)記載されるショウガサンゴ属(Genus Stylophora )の中で最も生息域が広く、個体数が多いのがこの種だ。
固着性の樹枝状群体で、数回分枝した枝が集まって半球形の群体になることが多い。
骨格一面ぎっしりとポリプ(Polyp )が密集していて、昼間でも開いていることが多い。
共肉自体は白、淡褐色、ないしは褐色だが、ポリプ(Polyp )の色は様々で、多くは緑、淡褐色であるが、他にも赤、ピンク等もあり変異に富む。
様々な環境で生息し、それぞれの環境に合わせた形状に生育していく。
南方生息のため、日本では奄美から沖縄まで生息し、ショップにも近海産のものからインドネシア産のものまで入荷する。
割と、入手は容易だろう。
英名を " Cat's Paw Coral " (猫の脚のサンゴ)と言う。
高水温には非常に弱く、自然下でもエルニーニョ現象等による水温上昇があると、真っ先に白化してしまう。
飼育に関しては、ミドリイシを飼育できる環境であれば容易。
ハナヤサイサンゴ科(Family
Pocilloporidae )の中では一番タフで、蛍光灯でも飼育は可能。
但し、共肉の褐色化を避ける為には、メタハラでの飼育が理想だろう。
緑色の個体はブルー系のメタハラ球、もしくはブルー系の蛍光灯の方が色があがることが多いが、赤系の個体は10000Kが無難である。
丈夫な種ではあるが、水流を強く当ててしまうとポリプ(Polyp )の開きが悪くなったり、他のサンゴ類に触れると共肉が剥げたりするという弱い一面もあるので飼育には注意したい。
水質が悪いと真っ先にポリプ(Polyp )の開きが悪くなるので注意して観察していれば、水槽の事故も避けることができる。
成長が異様に早い種なので、余裕を持ったレイアウトを心がけたい。

「RTN事件」でも生き残った貴重なSPSです。
さすがは、ショウガサンゴですねぇ。
丈夫なショウガサンゴはメタハラ直下である必要がないので、若干暗めな場所の隙間埋めに重宝します。
でも、綺麗な個体も多いので、充分メインのサンゴにもなり得ますよ。
水槽内にひとつは入れてみて下さいね。

