ロングフィン・アンティアス
Pseudanthias ventralis Randall, 1979
Original name : Anthias ventralis

生息分布 / 中部太平洋〜西部太平洋(伊豆大島〜小笠原、マーシャル諸島〜クック諸島、グレートバリアリーフ〜サンゴ海)

標準和名 : ニラミハナダイ
英   名 : ロングフィン・アンティアス 
Longfin anthias
         ディープウォーター・アンティアス 
Deep-water anthias
         レインボー・フェアリーバスレット 
Rainbow fairy-basslet
流 通 名 : ベントラリス・アンティアス

  

   

 ピンクと黄色の絶妙な配色が大変美しいナガハナダイGenus Pseudanthias )で、プセウドアンティアス亜属Subgenus Pseudanthias )に分類される。
プセウドアンティアス亜属Subgenus Pseudanthias )はタフな種が多いが、本種は大変繊細で、故にマニアには絶大な人気がある。

 本種を語る場合、英名の " Longfin anthias " や " Deep-water anthias " と言う呼び名よりも学名の " Ventralis " の方がアクアリストにはしっくり来るだろう。
 日本にも伊豆大島から小笠原諸島にかけて分布しており、 " ニラミハナダイ " と言う標準和名がある。
目に走る斜めのラインから、睨んだように見えるので付けられた名前だ。
 種小名の " ventralis " は " 腹鰭 " の意で、長く伸長する腹鰭に由来する。

 自然下では水深25m〜120mの岩盤の裂け目付近に4〜5ほどの小さな群れを作るが協調性は悪く、水槽内でも同様。
餌付いたかと思うと、闘争して弱い個体が苛められたり飛び出してしまったりする。
強いタンクメイトが居ない環境ではバラバラに泳ぎ、適度に威嚇しあう。
 最大で8cm程になる。

 餌付きは良いとは言えず、最初はコペポーダ等で餌付け、少しづつ人工飼料に餌付けていくしかないだろう。
 同居させる魚は小型のハゼ類等、大人しい魚が理想。
ハギ類Family Acanthuridae )やギンポ類Family Blenniidae )、または他のハナダイ類Subfamily Anthiinae )との同居は不可。
リオプロポマ属Genus Liopropoma )等、小型ハタ類Family Serranidae )やケントロピーゲ属Genus Centropyge )、小型チョウチョウウオ類Family Chaetodontidae )等は混泳できる。
 入荷時に雌雄のバランスが悪いことがあるが、雌数匹を入れておけば優位個体が雄に性転換する。

 主にクック便で入荷していたが、クック便が無くなってしまった現在は、入手しずらくなった魚のひとつだ。
 小笠原タイプ、コーラルシータイプと呼ばれる個体は、
  ・ 雄の尾鰭の紋がはっきりしている。
  ・ 雌の背の黄色ラインが頭の方まで太い 。
  ・ メタリック感がない 。
等の違いがあり、真のマニアには区別されるが、価格は非常に高価。
 以前はハワイのハワイアンロングフィンアンティアス Pseudanthias hawaiiensis Randall, 1979 は本種の地域亜種とされていたが、現在は別種とする研究者も多い。
ここでは別種説を支持し、亜種名は使用しなかったことを付け加えておく。