ガイアナ・バタフライフィッシュ
Prognathodes guyanensis Durand, 1960
Original name : Chaetodon guyanensis

生息分布 / 西部大西洋(西インド諸島、バハマ、ジャマイカ、プエルトリコ、バルバドス、ベリーズ、ガイアナ共和国、フランス領ギアナ、ブラジル)

標準和名 : ────────────────────────────
英   名 : フレンチ・バタフライフィッシュ 
French butterflyfish
          スリーバンド・バタフライフィッシュ 
Three-band butterflyfish
         ガイアナ・バタフライフィッシュ 
Guyana butterflyfish
流 通 名 : ギアナ・バタフライフィッシュ


   

 西部大西洋に分布するプログナトデス属Genus Prognathodes )のチョウチョウウオFamily Chaetodontidae )で、西インド諸島から南米のフランス領ギアナにかけて見られる。
所謂、 " カリブ海生息種 " である。

 サンゴ礁域の
60〜230mに生息する深海棲の魚で、外洋急斜面の岩礁に単独若しくはペアで棲む。
 自然下ではカイメン類や糸状の藻類、小さな甲殻類や環形動物のゴカイ類等の
Benthos生物が餌になっていると考えられる。
 成魚は
14cm程になる。

 同属のバンク・バタフライフィッシュ Prognathodes aya (Jordan, 1886 に酷似するが、体側の体色はバンク・バタフライフィッシュ Prognathodes aya よりも黄色味が強い。
また、背鰭から尻鰭及び吻から眼上、背鰭棘にかけて斜めのタスキ状の黒いバンド模様の他に、背鰭後縁から尾鰭付け根にかけて黒色のバンドが入る。
そこから、英名で " Three-band butterflyfish " と呼ばれる。
 体側に、黄色の縦ラインが入るのも特徴のひとつ。
 腹鰭は暗色がかる。

 
10ほど前は " French butterflyfish " の名で取引きされることが多かったが、ここ数年は " Guyana butterflyfish " と呼ばれることが多くなった。
ちなみに、この英名の " Guyana " はガイアナ協同共和国のことを指すので、読みは " ガイアナ・バタフライフィッシュ" とするのが正しい。
しかし、日本のアクアリストには " Guyane " (フランス領ギアナ)を指す、" ギアナ・バタフライフィッシュ" の呼び名方が広く使用されている。

 深場生息種なので、やや馴化しにくく、他のプログナトデス属
Genus Prognathodes )よりも餌付けに苦労する事がある。
入荷する個体のサイズは
10cm程度の個体が多いので、それも餌付きにくい原因のひとつに挙げられるだろう。
 クリルや冷凍ブラインシュリンプ、冷凍ホワイトシュリンプ等、嗜好性の高い餌を与え、少しづつ人工飼料に移行していくのが望ましい。
雑食性なので、一旦落ち着けば丈夫な種だ。
 生息域の水温は
16〜20℃くらいなので低めの水温で飼育した方が調子が良い。
 性格的には他のプログナトデス属Genus Prognathodes )よりも更に温和なようだ。
無茶な混泳は避けたい。

 主にカリブ便で輸入されるが、輸入量は極端に少なく、かなり高価なチョウチョウウオ
Family Chaetodontidae )だ。
 稀にブラジル便で入荷することがあり、そちらはカリブ便よりもやや割安感はあるが、入荷時の状態はカリブ便の方が良い。
7cm未満の若齢個体は特に稀。