ヘラジカハナヤサイサンゴ

Pocillopora eydouxi Edwards & Haime, 1860

 広い範囲のサンゴ礁域で、普通に見られる固着性の樹枝状の群体サンゴでかなり大きな群体になる。
 枝はやや扁平で互いが比較的離れる。
また枝は通常先端部に行くにつれ幅が広くなる。
 群体表面は瘤状突起によって密に覆われており、突起部分にも、平坦部分にも円形ないしは多角形の
1mmほどの莢(きょう)が分布している。
同属(Genus Pocillopora )のチリメンハナヤサイサンゴ Pocillopora meandrina Dana, 1846イボハダハナヤサイサンゴ Pocillopora verrucosa Ellis & Solander, 1786 に良く似るが、表面の疣状突起の隆起が前2種よりも大きいので区別は付くだろう。
 共肉の色彩は、褐色、淡褐色、赤、ピンク、紫等、色彩変異に富む。 
また、ポリプPolyp )の色も同様である。
 通常、日中でもポリプPolyp )を出す。
 英名を "
Antler Coral " と呼ぶが、英名と和名が一致するのも珍しい。
 流通量は、ハナヤサイサンゴ属Genus Pocillopora )の中ではそれほど多くない。恐らく、自然下の群体が大きい事に関係すると思われる。
 飼育には、貧栄養塩の清浄な海水、強い照明と適度な水流が必要で、近似種のイボハダハナヤサイサンゴ Pocillopora verrucosa よりもやや飼育難易度は高い。
 本種を始め、ハナヤサイサンゴ属Genus Pocillopora )のサンゴは照明が弱いと褐色化してしまうので、強化照明下での飼育が望まれる。
一旦飼育している個体が褐色化しても、照明の真下に持っていけば数日〜数週間ほどで、元の鮮やかに戻る。

 ヘラジカハナヤサイサンゴは、元々自然下での群体が大きいため、入荷する個体も大きく、ウチの水槽に入れるスペースが無いので中々購入には至りませんでした。
 今回購入した個体は大きな群体を割った一部でしたので、ウチの水槽にも入れられた訳です。
 現在、御覧のように淡いピンク色ですが、照明を当てていれば鮮やかな色彩になってくれることでしょう。
これからが楽しみな個体です。

生息分布 / 沖縄以南〜西部太平洋〜中部太平洋、ハワイ、東部太平洋
        〜西部オーストラリア〜グレートバリアリーフ〜インド洋〜紅海
Last Update 2005,3,30
莢(きょう)の様子