主にカリブ海に生息するホンカクレエビ属(Genus Periclimenes )のテナガエビ(Family Palaemonidae )。
カーリーキュー・アネモネ Bartholomea annulata (Lesieur, 1817 ) やブランチング・アネモネ Lebrunia danae (Duchassaing & Michelotti, 1860 )、フロリダアネモネ Condylactis gigantea (Weiland, 1860 ) 等をホストとしている事が多い。
特徴は、腹節に対してかなり持ち上がった感のある頭胸甲を有する独特の体型だが、外見的特長や色彩パターンが良く似たホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus Holthuis & Eibl-Eibesfeldt, 1964 やルーカス・アネモネシュリンプ Periclimenes lucasi Chace,
1937 が居るので案外紛らわしい。
ルーカス・アネモネシュリンプ Periclimenes lucasi が東部太平洋に分布しているのに対してホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus は生息域も近く、同じカリブ便で輸入されるので間違い易い。
一番容易な判別ポイントは尾扇部分の色彩で、本種の尾扇部分は紫色のスポットで彩られ、不明瞭なのに対し、ホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus は尾扇先端部分がはっきりした青紫色で内側が白く色づく。
また、本種の歩脚は無色なのに対し、ホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus は第1鉗脚、第2鉗脚同様、白と紫色の縞模様になる。
生息深度も本種は15m以深のやや深い場所に生息するのに対し、ホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus は5m以浅でも見られる。
持ち上がった頭胸甲から更に反り返ったように伸びる第1触角鞭状部は白色。
長く伸長した第2触角鞭状部も白色。
頭胸甲裏側から伸びた2本の真っ白なラインが第3腹節で交わる。
頭胸甲後部から第3腹節頭頂部、そして尾部にかけて、紫色の細かなスポットが無数に入り、大変美しい。
飼育する上では、普通のだったら特別給餌する必要は無いが、水槽サイズが小さかったり、自然に湧く微細な生物に不安がある場合は給餌した方が良いだろう。
餌は顆粒状の人工飼料からクリルまで何でも良く食べる。
クリーナーシュリンプなので、捕食されない魚と混泳させればクリーニング行動が観察できる。
小型ハタ(Family Serranidae
)やベラ(Family Labridae )、大型のエビ等肉食性の強い生物には捕食されてしまうので混泳させないように。
大変人気のある種だが、カリブ便故価格は少々高価。
" ペダーソン・シュリンプ " の名で流通するグラスシュリンプの殆どがホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus である為、本種の入手はかなり困難だろう。
極稀にホンカクレエビ属の1種 Periclimenes anthophilus の混じりで入荷する事もある。
今後の纏まった入荷に期待したい。
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