イソギンチャクエビ
Periclimenes brevicarpalis (Schenkel, 1902 )
生息分布 / 房総以南〜沖縄〜西部太平洋〜インド洋
”イソギンチャクカクレエビ”とも呼称されるが、本種の標準和名は”イソギンチャクエビ”。
元々、最初に提唱された和名は”イソギンチャクエビ”なので、混乱しないようにしたい。
とは言え、海水魚ショップ等では未だに”イソギンチャクカクレエビ”と呼ばれているようだ。
普通種中の普通種と言えるホンカクレエビ属(Genus Periclimenes )のグラスシュリンプで主に大型のイソギンチャク類と共生する。
実際、沖縄ではかなり浅い場所でも、イソギンチャクの中で普通に見られる。
イソギンチャク類への依存性は非常に高い。
雄雌の模様の差が顕著で、別種かと思う程だ。
雄はかなり地味で、一見するとニセアカホシカクレエビ Periclimenes venustus Bruce, 1990 と見間違う。
対して雌はずんぐりした体型で腹節側面に白い大きな円紋が入る。
雄雌とも共通しているのは、尾部で、白帯に藍色で縁取られた橙色の紋が入る。
とりあえず尾部を見れば本種であることは解かるだろう。
両目の間には白線が横走し、第三腹節の頂に白紋が入るのも雄雌共通。
雌が2.5cm程になるのに対し、雄は1.5cm程にしかならない。
1つのイソギンチャクには1ペアもしくは1ファミリーしか入らず、同種同属に限らず他の個体には激しく攻撃するので、飼育する際は注意が必要。
商業ルートには、沖縄産の個体やマニラ、ネシア便の個体まで多数載る。
価格的にも安価で、人気は高い。
但し、雄雌を区別して入手することは難しい。
ショップでよく見かけるイソギンチャクエビです。
価格的にも安価なので、割と見過ごされがちですが、中々興味深いカクレエビです。
ペア飼育すれば、雌は抱卵しますし・・・観察していて飽きません。
注意点は、1つのイソギンチャクには、1個体、1ペア、1ファミリーしか入らず、追加してもイソギンチャクから追い出してしまったり、喧嘩して食べてしまったりするところでしょう。
無理に複数入れない方が良いと思います。
Photo (c)rintarou