発見された当初は日本固有種かと言われたのだが、その後フィリピン北部等、西部太平洋域各地に生息していることが解った。
初記載時はその体高の高さから、ホラカントゥス属(Genus Holacanthus )に分類された。
その後、1991年にBurgessが " スミレヤッコ属(Genus Sumireyakko ) " 1属1種とする説を発表したが、1993年にPyleとRandallが同説に疑問を投げかけている。
当時、数個体の本種とシマヤッコ Paracentropyge multifasciatus (Smith & Radcliffe, 1911
)との交雑種が見つかっていた為だ。
二人はケントロピーゲ属(Genus
Centropyge )に分類すべきと発表した。
但し近年はBurgessが新設したパラケントロピーゲ属(Genus Paracentropyge )として、ペパーミント・エンゼルフィッシュ Paracentropyge
boylei (Pyle & Randall, 1992 ) 、シマヤッコ Paracentropyge
multifasciatus と一緒に分類する説もある。
ここでは、同説を支持する事とする。
種小名の " venustus " は " 秀麗な " 、 " 優美な " の意。
英名は " Purple-mask angelfish " 。
淡い黄色と紺色に輝く体色のコントラストが大変美しい。
大変警戒心の強い魚で、自然下ではサンゴ礁域外縁の水深10〜40m付近にある、急斜面の岩棚や洞窟内に単独またはペアで生息している。
洞窟内で天井を逆さに移動し、餌を探している事が多い。
カイメン類やホヤ類、藻類等を餌としていると思われる。
最大で12cm程になる。
自然下の棲息環境を考慮し、水槽内でも複雑なレイアウトをした、落ち着ける環境を作ってあげた方が良い。
また餌付きにくい面もあるため、冷凍のブラインシュリンプやコペポーダ、活きた小さなアミ類等から始めてじっくり餌付かせた方が良いだろう。
以上の理由からも、魚の混泳水槽での飼育には向かない。
一旦馴化すると丈夫な魚で、逆に同種同属や新しく投入するタンクメイト、大人しい魚等を激しく追い掛け回し、虐め殺してしまう事も多々ある。
意外と混泳面では難しい魚だと言えるだろう。
水温は25℃以下が望ましい。
生息深度故、減圧症が出ている個体やシッパーや問屋、ショップのストック場での混泳でストレスが出ていたり、状態の落ちている個体が多いので、良く見極めて購入した方が良い。
マニラ便、沖縄便で商業ルートに載り、数も多い方なので入手は容易い。
入荷するサイズは3cm程のTiny sizeから8cmくらいまで様々。
価格は生息深度から考えれば安価な方か。
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