シマヤッコ
Paracentropyge multifasciatus Smith & Radcliffe, 1911
Original name : Holacanthus multifasciatus

生息分布 / 西部太平洋〜インド洋(八重山諸島〜フィリピン、インドネシア、グレートバリアリーフ、マーシャル諸島、ヴァヌアツ、ココスキーリング)

標準和名 : シマヤッコ
英   名 : マルチバンド・エンゼルフィッシュ 
Multi-band angelfish
          マルチバード・エンゼルフィッシュ 
Multi-barred angelfish
         バード・エンゼルフィッシュ Barred angelfish
流 通 名 : シマヤッコ


   

 独特の高い体高と、モノカラーの体色で人気の高いパラケントロピーゲ属
Genus Paracentropyge )の小型キンチャクダイFamily Pomacanthidae )。
 パラケントロピーゲ属
Genus Paracentropyge )と言うGenus )をケントロピーゲ属Genus Centropyge )のSynonymとする研究者も居るが、ここでは別属として扱うことを追記する。

 記載は古く、本種と
スミレヤッコ Paracentropyge vanustus Yasuda & Tominaga, 1969 との交雑個体が見つかった事でスミレヤッコ Paracentropyge vanustus パラケントロピーゲ属Genus Paracentropyge )(当時はケントロピーゲ属Genus Centropyge ))である事の指標となった。
 種小名の "
multifasciatus " は " 複数の縞模様が入った " の意。

 英名で "
Multi-band angelfish " 、 " Barred angelfish " 等と呼び、その名で流通する場合もある。

 自然下では水深
7m〜70mのリーフ外縁斜面の岩棚や洞窟、岩盤の裂け目等に単独若しくはペアで棲む。
通常は洞窟内を逆さに泳ぎ、餌を探しており、洞窟内から離れる事は殆ど無い。
 自然下では、カイメン類やホヤ、藻類等を食べていると思われる。
 最大で
12cmほどになる。

 大変警戒心の強い魚なので、水槽内では、複雑なレイアウトをし、気の強い魚との同居は避けて落ち着ける環境を作ってあげた方が良い。
 餌付きにくい魚として有名で、冷凍のブラインシュリンプやコペポーダ、活きた小さなアミ類等から始めてじっくりと人工飼料まで餌付かせたい。
 一旦馴化すると、丈夫な魚で、
10単位で飼育するキーパーも居る。
また、水槽に馴れた個体は性格的に強くなり、同種同属や大人しい魚に執拗に攻撃する面も併せ持つ。
 状態の落ちている個体が多いので、良く見極めて購入した方が良い。
初心者は購入すべきではない。
 フィリピンやインドネシアから輸入される個体が多いが、僅かにマーシャル便、ヴァヌアツ便での入荷もある。
マーシャル便で輸入された個体は状態が良い事が多く、黄色ラインが濃いので人気があるが、価格は少々高価。
ヴァヌアツ便で輸入された個体は、より黄色味が強く、更に高価。
 僅かながら、ブリーディングされた個体も出回っている。
価格は非常に高価だが、餌付きが良いので飼育難易度は下がるだろう。
 アクアリウムトレードされる個体は
5〜8cmくらいのものが多く、3cmクラスの幼魚は稀。
 モノカラーの体色は派手なサンゴ水槽では逆に良く目立つので、サンゴキーパーが好んで飼育するようだ。