北海道から九州まで、日本各地沿岸に広く分布する温帯種のヒメヨコバサミ属(Genus
Paguristes )のヤドカリ。
岩礁域の潮間帯〜210mに棲む。
自然下では、潮だまりや転石周辺、岩の上等で見られる。
その名の通り、全身微細な針毛で覆われる。
タイドプールでも見られるが、干上がった場所には居ない。
常に海面下になる部分に棲むようだ。
水深200m付近でも見ることができ、生息深度の幅が広い。
幼稚体のうちは、同属のブチヒメヨコバサミ Paguristes
japonicus Miyake,1961 に良く似ており、歩脚や鉗脚が白色だが、成長と共に赤褐色の横縞が現れ、やがてその殆どが赤褐色になる。
鉗脚掌部には粒状の突起が散在する。
眼柄は白色で暗褐色のラインが縦走するのが特徴。
ブチヒメヨコバサミ Paguristes japonicus は眼柄が青いので、ここで区別が付くだろう。
第1触角は暗褐色。
第2触角も暗褐色で、羽毛状の細かい毛が生える。
宿貝にはニシキウズガイ科(Family Trochidae )やアクキガイ科(Family Muricidae )の貝殻を好む。
ヒメヨコバサミ属(Genus
Paguristes )の中では小型種で、成長しても甲長2cmほどにしかならない。
性格的には大人しく、他のヒメヨコバサミ属(Genus
Paguristes )同様藻食性が強い。
水槽内の藻類掃除には非常に役立つ。
飼育は容易。
商業ルートに載ることは殆どないが、海で採取可能。
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