ウスコモンサンゴ

Montipora foliosa Pallas, 1766

 固着性のサンゴで、通常は何層にも重なった葉状の群体を造る。
葉状部は薄くて壊れやすい。
 骨格の形状等は、同じコモンサンゴ属Genus Montipora )のチジミウスコモンサンゴ Montipora aequituberculata Bernard, 1897 に非常に良く似るが、本種の方が、縁に向けて直角に長い峰が走るのが特徴である。
その他、セブコモンサンゴ 
Montipora cebuensis Nemenzo, 1976Montipora delicatula Veron, 2000Montipora mactanensis Nemenzo, 1979葉状群体のコモンサンゴ属Genus Montipora )は数種あるので紛らわしい。
 細かいポリプ
Polyp )が無数にあるのだが、あまり目立たない。
日中はその細かいポリプPolyp )を開いている様が確認できる。
 共肉及びポリプPolyp )の色彩は、白、褐色、淡緑色、緑色等になるのが普通だが、極稀に橙色、ピンク等の変異も見られる。
 縁部分は、本体より若干淡い色彩になることが多い。
 南方生息なため、日本近海では奄美から沖縄まで、僅かに小笠原諸島にも生息する。
 本来は礁斜面のやや深いところに生息しているので、飼育する際あまり強い光を当てると上方に伸びていってしまい不恰好になってしまう。
 成長が早く、成長した縁部分は、白やピンクになることが多い。
また、RTNRapid Tissue Necrosis )等の病気には弱いので注意が必要。

 ウスコモンサンゴな仲間を水槽に入れると、水景に変化が出て良い雰囲気になります。
 成長も早いので、飼育していて楽しいですよ。
 但し、注意しなければいけない点が幾つかあります。
 まず、第一にウスコモンの共肉は大変弱く、他のサンゴが触れると負けて白骨化してしまう点です。
レイアウトには余裕を持たせましょう。
 次に、骨格は脆いので、しっかりレイアウトする必要があります。
万一、落としたら割れてしまう可能性がありますから。
 最後に、ウスコモンの仲間は、水質にうるさい点です。
海水が富栄養塩化していたり、KHやCaが低下していたりすると、直ぐに白化してしまいます。 病気にも弱いです。
 そうは言っても、一旦水槽に適応するとあっと言う間に大きくなりますので、変化を楽しんでみてください。

Last Update 2003,9,16
生息分布 / 沖縄〜西部太平洋〜中部太平洋、
       インド洋〜紅海〜東アフリカ