
Euphyllia divisa Veron & Pichon, 1980


チョウジガイ科(Family Caryophyllidae )のサンゴの中で一番人気があるのが本種だろう。
固着性のフラベロ-メアンドロイド型(Flabello-meandroid ・・・骨格の谷が長くなり、別々の壁を持つように形成された群体)群体で、多数の全縁の長い隔壁が並び谷はかなり狭くなっている。
隔壁は莢壁から高く突出しており、肋も発達する。
骨格は同属のナガレハナサンゴ Euphyllia ancora Veron & Pichon, 1980 にそっくりだが、独特の触手の形状を見れば、容易に見分けることが出来る。
その独特な触手の形状から " タコアシサンゴ " と言うトレーディングネームで取引されるが、現在 " タコアシサンゴ " と言う標準和名は嘗てのウチウラタコアシサンゴ Rhizotrochus
typus Milne-Edwards & Haime, 1848 の事を指すので間違えないように。
また、そっくりな触手を有し、 " タコアシブランチ " の名で流通する樹枝状骨格のサンゴは " Euphyllia paradivisa Veron, 1990 " と言う別種なので注意。
潮通しの良い礁斜面に生息するが、日本では個体数が少ない。
商業ルートにはネシア産のものが流通している。
飼育は容易であるが骨格の2倍〜5倍程にも膨らみ、刺胞毒も非常に強いので他のサンゴが触れないように充分余裕をもったレイアウトをしたい。
但し、同属のナガレハナサンゴ Euphyllia ancora、やハナブサツツマルハナサンゴ Euphyllia yaeyamaensis (Shirai, 1980 ) は刺胞毒の毒性も同じなので、触れても大丈夫である。
給餌をすれば、口を開けて取り込むが、給餌しなくても充分長期飼育できる。
共肉に褐虫藻を共生させているので、ブルー系の照明を当てると良いが、あまり強い照明は良くない。
入荷時、水槽導入時はブラウンジェリー(Brown-jelly Disease )に患りやすいので注意を要する。
『タコアシサンゴ』って実は僕が初めて飼ったサンゴなんです。
その頃は、価格的にも非常に高価で、飼育も難しいと言われてました。まぁ、"ウエット"が主流でしたし・・・当時は速攻で溶かしてしまいました・・・(T_T)
今となってはなんでこんな簡単なのに・・・って思いますが。
ただ、今でも水槽投入時には"ブランジェ"に注意は必要です。
ウチのタコアシは、微妙に色合いの違う数個体を纏めてレイアウトしてます。
毎日、10gの海水交換で一番調子良いのは、実はコイツらだとの噂も・・・。
ちなみに、写真の個体は、6年ほど飼育しています。