ツノヤドカリ属の1種
Diogenes pallescens Whitelegge, 1897
生息分布 / 和歌山〜沖縄〜西部太平洋〜インド洋
 ツノヤドカリ属Genus Diogenes )の中では生息分布の広さからも一般種と言えるであろうヤドカリ。
 最近までこのタイプは "Diogenes gardineri Alcock, 1905 " とされていたが、
2002に近似種とされていた数種がSynonymとして統合された。
 完全なベントス食性のヤドカリで、常に砂地の上で見られる。
 他のツノヤドカリ属Genus Diogenes )同様砂に潜る性質も持ち、穴を掘って貝口だけを出して宿貝ごと潜る。
 性格的には大変大人しく、魚影や人影を見ると、宿貝に素早く隠れる。
 動きはあまり活発ではなく、自分のテリトリーを作って、移動しても元の場所に帰って来るようだ。
 特徴的なのが眼柄で、やや水色がかった白色に2〜3本、赤茶色のリングが入る。 まるでお菓子のようだ。
眼球は、やや緑がかった灰色。
 体色は全体的に淡い灰色がかった白色だが、色の濃淡のカラーバリエーションはある。
 歩脚も体色同様だが、脚の節々に赤茶色の細い横縞が走る。
 大きな左鋏脚は細かい棘が沢山突き出る。
 商業ルートには殆ど載ることはないが、沖縄の通販ショップで売りに出ることもある。
 その食性から、常に砂を大量に掻き出しているので、底砂の掃除役には持って来いのヤドカリだろう。
 飼育する上では、底砂がないと長期飼育できない。
また、ベントスが沸くような水槽造りをしてあげたいところだ。
 底砂の掃除役にはかなり役立つヤドカリです。
勿論、ベントス食性なので、ベントスは喰われてしまいますが・・・。
 底砂の掃除役にはヒメヨコバサミ属のヤドカリも向きますが、あちらが砂を一粒一粒拾って掃除するのに対し、ツノヤドカリは一遍に大量の砂を混ぜて回るのです。
 写真では、茶色っぽく写ってますが、実際は淡い灰色・・・殆ど白に近い色彩です。
節の茶色の横縞模様のせいで、茶色っぽく写っているのかも知れません。
Last Update 2003,8,15