
Dendrodoris arborescens (Collinwood, 1881 )
生息分布 / 日本各地沿岸
デンドロドーリス属(Genus Dendrodoris )は和名を " クロシタナシウミウシ属" と言い、本種が基本種となる。
元々"クロシタナシウミウシ"という和名は同属の Dendorodoris nigra (Stimpson, 1855 ) に当てられたものだが、Dendorodoris nigra は現在では " ホンクロシタナシウミウシ " という和名が付き、" クロシタナシウミウシ " という和名が本種にシフトした。
但し現在では、本種やマダラウミウシ Dendrodoris rubre (Kelaart, 1858 ) はアカシタナシウミウシ Dendorodoris fumata (Ruppell & Leuckart, 1831 ) のSynonym だと言う説を唱える学者も多く、今後研究が進めばはっきりするだろう。
デンドロドーリス属(Genus Dendrodoris )は種の識別に有効な歯舌を持たないので混乱している面もあるようだ。
温帯生息で、日本各地で見ることができる普通種。
デンドロドーリス属(Genus Dendrodoris )は夜行性の種が多く、本種も海水の透明度が低い暗い場所を好む。
餌となるクロイソカイメン Halichondria
okadai (Kadota, 1922 ) が豊富な岩礁域で多く見られ、タイドプールでも普通に見つけることができる。
色は真っ黒だが、フニャフニャした外套膜の縁と触角の先端部、二次鰓の先に山吹色が入るので、デンドロドーリス属(Genus Dendrodoris )としては綺麗な方に入るだろう。
触った感触は、柔らかくぶにゃぶにゃしている。
動きはかなり活発。
食性が解かっているので、長期飼育も可能。
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata Bergh, 1880 が好んで食べるので、同種を飼育している人には餌として重宝されるだろう。
ショップへの入荷は殆どないが、各地に生息しているので採取は容易いだろう。


写真の個体は、ショップで購入したものですが、その後磯採取で大量に採取できました。
岩と岩の隙間を探ると、結構採れますよ。
餌となるクロカイメンは、アオウミウシや、シロウミウシ、ニシキウミウシ等、食べるウミウシが多いので一緒に採取して来ると良いでしょう。
クロシタナシウミウシが居る場所には、他のウミウシも居ましたよ。