ワモンツツボヤ
Clavelina cyclus Tokioka & Nishikawa, 1975
生息分布 / 九州〜沖縄〜西部太平洋
 ヘンゲボヤ科Family Polycitoridae )、ツツボヤ亜科Subfamily Clavelininae )、ツツボヤ属Genus Clavelina )に属する群体性のホヤ。
 ツツボヤ属Genus Clavelina )には良く似た種が多いので判別は意外と難しいかも知れない。
 色彩は透明感のある青、ないしは紺色で入水孔の下をぐるっと取り囲むように乳白色の細いラインが入る。
 それぞれが独立して生存しており、頭頂部の入水孔から海水を取り込み浮遊性の小さなプランクトンを鰓嚢で濃し、やや側面に寄った小さな出水孔から排泄物を含んだ海水を出して、呼吸している。
 濾過生物ではあるが、強い水流は嫌うので緩やかに海水があたる場所にレイアウトすると良い。
 其々のホヤが小さな海藻類に絡むようにして着床しているので、マットとなる海藻類が駄目にならないように適度な照明が当たる場所に置いた方が良いだろう。
また、マットとなる海藻類はヤドカリの餌となるので、結果的にヤドカリに毟り取られてしまうことも多い。
海藻類を突っつく生物との同居は避けた方が良い。
 水槽導入当初は窄んで糸状になってしまうが、落ち着けば丸々と膨らんで来る。
 清浄な海水が必要で、飼育難易度はやや高い方だろう。
 本種は
1975京都大学時岡隆先生名古屋大学西川輝昭先生が沖縄本島より採取した個体をHolotypeとし、翌年時岡隆先生が " ワモンクラベラ " の和名を提唱した。
その後、京都大学西村三郎先生が「日本海岸動物図鑑U」(1995年、保育社)において " Genus Clavelina "を " ツツボヤ属 " とした為、現在では " ワモンツツボヤ " と改称されている。

 
 何年か前に一度だけ飼育したことがあるのが本種です。
 当時は、サンゴ水槽とは言え、ベルリン式での飼育ではなくて、強制通水濾過であった為か、数日で駄目になってしまいました。
 今だったら、もう一寸長生きさせられるのでは・・・?と思っていますので、是非入手したいですね。
 ダイバーにもアクアリストにも「ワモンクラベラ」の名で通っていますが、正確には、現在では「ワモンツツボヤ」が正しい標準和名だそうです。
 今回、このページを作成するにあたり色々と御教示頂いた、名古屋大学博物館の西川輝昭先生には、この場を借りてお礼申し上げます。
Last Update 2004,11,7