フィリピンのミンダナオ島とインドネシアのカリマンタン島、スラウェシ島に囲まれた、セレベス海に分布している未記載種のイトヒキベラ(Genus
Cirrhilabrus )。
分布域から " Celebes fairy-wrasse " の名でアクアリウムトレードされている。
水深15〜30m付近の岩盤の裂け目等をシェルターとしてハーレムを形成して生息する。
若魚や幼魚は同属のトノズ・フェアリーラス Cirrhilabrus tonozukai Allen & Kuiter, 1999 に酷似する。
成魚になると、本種の雄は鰓蓋下部から腹部前方にかけて青く染まる。
対してトノズ・フェアリーラス Cirrhilabrus tonozukai の成魚は背鰭の中央に1本フィラメントが伸び、鰓蓋から眼の周辺にかけて赤いマスクのような模様が入るので区別は付くだろう。
但し、雌は良く似ていて区別が付きづらい。
成熟した雄のディスプレイは体色がメタリックパープルに、尾鰭や背鰭後部がメタリックブルーに染まり、大変美しい。
雄1匹に対して雌数匹、若しくは他のイトヒキベラ(Genus
Cirrhilabrus )を同居させておけばフラッシング行動が見られるだろう。
雄の尾はラウンドテイル。
新着魚だが、インドネシア便で多くの個体が輸入されるため、価格は安価。
成長しても8cmほどで、イトヒキベラ(Genus
Cirrhilabrus )の中では中型種である。
その割りに性格的にはきつい種なので、同属他種との混泳には注意を要する。
餌付きは良く、飼育難易度は低い。
但し他のベラ類同様、驚くと水槽から飛び出すことも多いので、水槽蓋をして飼育するのが理想である。
小さな甲殻類等は捕食されてしまうので同居はできない。
他のイトヒキベラ(Genus
Cirrhilabrus )同様、やや深い深度に生息しているため、強化照明下で飼育すると背が焼けたり、体色が褐色化してしまうので注意。
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