元々はインド洋からのみ報告されていたワモンヤドカリ属(Genus Ciliopagurus )のヤドカリだが、近年日本各地沿岸から見つかり、和名が提唱された。。
水深45m〜120m付近の岩礁域、転石周辺等に棲む。
ワモンヤドカリ属(Genus Ciliopagurus )はどの種も良く似ていて、見分けるには少々コツがいる。
本種は鉗脚、歩脚の地色が白色で、鉗脚と歩脚を一周する縞模様の色彩が山吹色。
その山吹色の縞模様の両端を赤く細いラインが縁取る。
その様から2006年に " フチドリワモンヤドカリ " の新称が提唱された。
ミクロネシアに分布するワモンヤドカリ属の1種 Ciliopagurus tricolor Forest,
1995 は本種同様、縁取り模様を有しており、大変良く似ている。
但し、ワモンヤドカリ属の1種 Ciliopagurus tricolor は歩脚指節にまで縁取り模様が入るが、本種の指節にはそれがなく、山吹色単色である。
眼柄は山吹色で、眼球はやや緑色がかる。
左右の鉗脚は、ほぼ同じくらいの大きさ。
第1触角、第2触角共に山吹色。
前甲は平たく、色彩は白色。
全体的にベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus (Herbst, 1804 ) やユビナガワモンヤドカリ Ciliopagurus krempfi (Forest, 1952 ) よりも黄色っぽい色彩をしているので、一目で違う種であることは解かるだろう。
身体は平たいが、ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus のように、宿貝にマガキガイ Strombus luhuanus Linnaeus, 1758 等貝口の狭い貝を好むことはない。
食性は雑食性だが、やや肉食に寄る。
大人しい種なので、気の強いヤドカリとの同居は止めた方が良い。
海外からの輸入はなく、近海で採取されることも殆ど無い。
商業ルートに載ることは皆無と言っても過言ではなく、入手は困難を極める。
正に、ヤドカリマニア垂涎の種である。
|