ユビナガワモンヤドカリ
Ciliopagurus krempfi Forest, 1952
Original name : Trizopagurus krempfi

生息分布 /西部太平洋〜 中部太平洋〜南部太平洋、インド洋(房総以南〜和歌山、台湾、インドネシア、ベトナム、マレーシア、北マリアナ諸島、グアム島、西部オーストラリア、ハワイ諸島、フランス領ポリネシア、ツアモツ諸島、マルケサス諸島、ピトケアン、イースター島等)

標準和名 : ユビナガワモンヤドカリ
英   名 : レッドリングド・ハーミットクラブ 
Red-ringed hermit-crab
流 通 名 : ユビナガワモンヤドカリ


   

 派手な色彩が特徴のワモンヤドカリ属Genus Ciliopagurus )のヤドカリ。

 水深
70m250m付近の岩礁域の転石周辺や砂底で見られる深場生息種である。
大島や伊豆海洋公園では
30m40m付近からも報告があるようだ。

 ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus Herbst, 1804 に良く似た色彩特徴を持つが、ワモンヤドカリ属Genus Ciliopagurus )はどの種も良く似ていて、見分けるのは少々難しいかも知れない。
 本種は鉗脚と歩脚は脚を一周する細い縞模様が山吹色と赤色で、鉗脚指部、歩脚指節と各関節部には模様が無い。
 歩脚指節が前節よりも長いのが最大の特徴で、そこから標準和名 " ユビナガワモンヤドカリ " の名が提唱された。
 眼柄は山吹色で、眼球はやや緑色がかる。
 第1触角、第2触角も山吹色。
 左右の鉗脚は、ほぼ同じくらいの大きさ。
 前甲平たく、色彩は白い。

 平たい前甲故か、宿貝にはマガキガイ Strombus luhuanus Linnaeus, 1758 等貝口の狭い貝を好むが、成長と共に貝口の広い巻貝に移る。
ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus ほど極端に貝口の狭い貝を好むことはない。

 食性は雑食性だが、やや肉食性に寄る。
飼育は容易。

 生息深度が深いと言う理由もあり、商業ルートに載ることは殆ど無い。
 極稀に、地引網等に引っ掛かった個体がショップに入荷するが、状態が落ちていることもあり、良く見極めて購入した方が良いだろう。
 入手は困難なので、ヤドカリマニア垂涎の種だと言えよう。