派手な色彩が特徴のワモンヤドカリ属(Genus Ciliopagurus )のヤドカリ。
水深70m〜250m付近の岩礁域の転石周辺や砂底で見られる深場生息種である。
大島や伊豆海洋公園では30m〜40m付近からも報告があるようだ。
ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus (Herbst, 1804 ) に良く似た色彩特徴を持つが、ワモンヤドカリ属(Genus Ciliopagurus )はどの種も良く似ていて、見分けるのは少々難しいかも知れない。
本種は鉗脚と歩脚は脚を一周する細い縞模様が山吹色と赤色で、鉗脚指部、歩脚指節と各関節部には模様が無い。
歩脚指節が前節よりも長いのが最大の特徴で、そこから標準和名 " ユビナガワモンヤドカリ
" の名が提唱された。
眼柄は山吹色で、眼球はやや緑色がかる。
第1触角、第2触角も山吹色。
左右の鉗脚は、ほぼ同じくらいの大きさ。
前甲平たく、色彩は白い。
平たい前甲故か、宿貝にはマガキガイ Strombus luhuanus Linnaeus, 1758 等貝口の狭い貝を好むが、成長と共に貝口の広い巻貝に移る。
ベニワモンヤドカリ Ciliopagurus strigatus ほど極端に貝口の狭い貝を好むことはない。
食性は雑食性だが、やや肉食性に寄る。
飼育は容易。
生息深度が深いと言う理由もあり、商業ルートに載ることは殆ど無い。
極稀に、地引網等に引っ掛かった個体がショップに入荷するが、状態が落ちていることもあり、良く見極めて購入した方が良いだろう。
入手は困難なので、ヤドカリマニア垂涎の種だと言えよう。
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