小さな頭胸甲に対して鉗脚と3対の歩脚が著しく長いのが特徴のワラエビ属(Genus Chirostylus )の仲間。
こう見えてもヤドカリと同じ異尾下目(Infraorder Anomura )である。
長い間本種は " ムギワラエビ " と呼ばれていたが、現在では深海性のムギワラエビ Chirostylus
dolichopus Ortmann, 1892 とは別種扱いとなっている。
但し、本種をムギワラエビ Chirostylus dolichopus のJunior synonymとする研究者も居る。
水深10m〜70m付近のヤギ類(Order Gorgonacea )やウミカラマツ類(Genus Antipathes )、ウミトサカ類(Genus Dendronephthya )の枝上で見られる。
頭胸甲は黄褐色で、背面には白色線で三角形を形成した模様が入る。
歩脚や鉗脚は赤褐色で、黄色のスポット状ラインが入る。
また歩脚の長節末端には、黒色で囲まれた白斑紋が入る。
3対の歩脚が長く伸長するのに対し、第5胸脚は目立たない。
本州では普通種ながらアクアシーンには殆ど登場しない。
入手は困難な種だと言えよう。
飼育は容易だが、棲家となるウミトサカ類(Genus Dendronephthya )等を用意しておいた方が落ち着くようだ。
Invertebrates tankで飼育していれば特別給餌の必要もない。
自然下でもデトリタス等を食べているので、水槽内でもデトリタスの掃除役として活躍してくれるだろう。
寿命は長くはなく、1年くらい。
一見カリブ便で入荷するアロークラブ Stenorhynchus seticornis (Herbst,
1788 )にも似て見えるが、性格的に獰猛なアロークラブ Stenorhynchus seticornis とは違って本種はかなり大人しい。
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