オルトマンワラエビ
Chirostylus ortmanni Miyake & Baba, 1968
Original name : Chirostylus ortmanni

生息分布 / 中部太平洋(房総半島以南〜北九州沖ノ島)

標準和名 : オルトマンワラエビ
英   名 : オルトマンズ・スパイダークラブ Ortmann's spider-crab
流 通 名 : オルトマンワラエビ


   

 小さな頭胸甲に対して鉗脚と3対の歩脚が著しく長いのが特徴のワラエビ属Genus Chirostylus )の仲間。
 こう見えてもヤドカリと同じ異尾下目Infraorder Anomura )である。

 長い間本種は " ムギワラエビ " と呼ばれていたが、現在では深海性のムギワラエビ Chirostylus dolichopus Ortmann, 1892 とは別種扱いとなっている。
但し、本種をムギワラエビ Chirostylus dolichopus
Junior synonymとする研究者も居る。

 水深
10m70m付近のヤギ類Order Gorgonacea )やウミカラマツ類Genus Antipathes )、ウミトサカ類Genus Dendronephthya )の枝上で見られる。

 頭胸甲は黄褐色で、背面には白色線で三角形を形成した模様が入る。
 歩脚や鉗脚は赤褐色で、黄色のスポット状ラインが入る。
また歩脚の長節末端には、黒色で囲まれた白斑紋が入る。
 3対の歩脚が長く伸長するのに対し、第5胸脚は目立たない。

 本州では普通種ながらアクアシーンには殆ど登場しない。
入手は困難な種だと言えよう。
 飼育は容易だが、棲家となるウミトサカ類Genus Dendronephthya 等を用意しておいた方が落ち着くようだ。
 Invertebrates tankで飼育していれば特別給餌の必要もない。
 自然下でもデトリタス等を食べているので、水槽内でもデトリタスの掃除役として活躍してくれるだろう。
 寿命は長くはなく、
1くらい。

 一見カリブ便で入荷するアロークラブ Stenorhynchus seticornis (Herbst, 1788にも似て見えるが、性格的に獰猛なアロークラブ Stenorhynchus seticornis
とは違って本種はかなり大人しい。