南太平洋のマルケサス諸島で採取された個体を元に記載されたカエトドン属(Genus Chaetodon )のチョウチョウウオ(Family
Chaetodontidae )でロア亜属(Subgenus
Roa )に分類される。
ロア亜属(Subgenus Roa )の中でもティンカーズグループ(Tinkeri-Complex
)と呼ばれる良く似た外見的特徴を有するグループに含まれる。
参考までに、残るロア亜属(Subgenus Roa )はゲンロクダイ近縁種(Modestus-Complex )及びシラコダイ Chaetodon nippon Doderlein, 1883 である。
種小名の " declivis " は " 傾斜した "
の意で、特徴的な背鰭から尻鰭にかけての模様に因んだものだと思われる。
極最近まで、マルケサン諸島に生息する身体側の後ろ半分が黄色っぽい個体を "
マルケサンバタフライフィッシュ Chaetodon declivis declivis Randall,
1975 "
、ライン諸島に生息する身体側の後ろ半分が黒っぽい種を " ワイルダーズバタフライフィッシュ Chaetodon declivis wilderi Randall,
1975 "
と呼び亜種扱いしていたが、最近では其々の色彩は個体差で同種とする説が有力。
ハワイ諸島やジョンストン島、マーシャル諸島では近似種のティンカーズバタフライフィッシュ Chaetodon
tinkeri Schultz,
1951
に置き換わり、本種の生息は見られない。
サンゴ礁域、岩礁域の水深15〜35m付近に棲む。
自然下では小さな甲殻類やゴカイ等の環形動物を食べていると考えられる。
最大で13cm未満の小型種。
高価なチョウチョウウオ(Family
Chaetodontidae )だがかなりの人気種。
ロア亜属(Subgenus Roa
)全般に言えるが、雑食性で餌付きも良く、飼育し易いのである程度のレベルのアクアリストなら問題なく飼育可能だ。
購入して来て直ぐに人工飼料をパクパク食べる個体も多い。
逆に言えば、餌を食べない個体は病魚である可能性が高いだろう。
基本的に一部のLPSを除きサンゴを食害することもないので、Invertebrates
tankで飼育するアクアリストも多い。
日本にはライン諸島のクリスマス島、ファニング島で採取された個体が輸入される。
輸入されるサイズは3〜12cmくらいの間で様々なので、タンクメイトや水槽サイズとの兼ね合いを考えて適当な大きさを選べる。
但し、小さい個体を購入しても成長するのが早いのでその点は考慮すべき。
入荷時の状態は概ね良いが、やはりチョウチョウウオ(Family Chaetodontidae )は白点に罹り易いので、良く観察してから購入したい。
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