コンスピキュアス・エンゼルフィッシュ
Chaetodontoplus conspicillatus Waite, 1900
Original name : Holacanthus conspicillatus

生息分布 / 南西部太平洋(グレートバリアリーフ、ニューカレドニア、サウスワード〜ロードハウ島)

標準和名 : ────────────────────────────
英   名 : コンスピキュアス・エンゼルフィッシュ 
Conspicuous angelfish
          オレンジフェイス・エンゼルフィッシュ 
Orange-face angelfish
          スペクタクルド・エンゼルフィッシュ 
Spectacled angelfish
流 通 名 : コンスピキュアス・エンゼルフィッシュ


   

 南太平洋の孤島、ロードハウ島やノーフォーク島からニューカレドニア、グレートバリアリーフ南部周辺海域に生息する局地分布のキートドントプルス属
Genus Chaetodontoplus )である。

 サンゴの良く発達したサンゴ礁域の水深
5m〜40m付近に単独、またはペアで生息する。
自然下ではカイメン類等を食べていると思われる。
 成長すると最大で
25cm程になる。

 英名では " Orange-face angelfish " 、 " Spectacled angelfish " とも呼ぶが、日本のアクアリストにはアクアリウムシーンで使用される種小名の " Conspicuous " の方がしっくり来るだろう。
種小名 " conspicuous " は " 目立った " の意。
 
2cm以下の幼魚は真っ黒だが、成長と共にその独特の橙色の顔や青いラインがはっきりしてくる。
精悍なマスクが人気の理由だ。
 若魚は腹鰭が黒いが、成熟して来ると白く変化する。

 他のキートドントプルス属
Genus Chaetodontoplus )同様やや神経質で、特に成魚は餌付きにくい面がある。
餌付きの良い幼魚の方が飼育難易度は低いのだが、幼魚は輸入量が更に少なく、価格も跳ね上がる。
 生息域から想像できる通り、高水温には弱く、冷却設備がないと飼育できない。
 キートドントプルス属
Genus Chaetodontoplus )全般に言える事だが、他のキンチャクダイ類Family Pomacanthidae )よりも鱗が小さく、非常に肌が弱い。
白点に罹り易く、チョウチョウウオ
Family Chaetodontidae )に白点が出ていないのに本種に白点が付く・・・と言うような事も多々ある、上級者向けの魚だ。
 
Invertebrates tankで飼育される事が多いが、白点を出さない環境作りが求められる。
状態が悪くなると、体色が白っぽくなるので、常日頃良く観察し、状態が落ちてきたら何時でも治療出来る様心がけておきたい。
 一旦落ち着くとタフな面もある。
 他の魚との協調性も良いので、大人しい魚との混泳を薦める。
 
SPSとの同居は問題ないが、LPSは食害される可能性が高いので入れない方が無難だろう。
特に、本種を始めとしたキートドントプルス属
Genus Chaetodontoplus )はイソギンチャク類を好んで食べるので注意する。
逆にこの利点を生かし、セイタカイソギンチャク類
Aiptasia spp. )の除去に役立たせる事も出来る。

 日本にはオーストラリア便で輸入される。
 成魚、幼魚を問わず、非常に人気のある魚だが、生息域が自然保護区に指定されている関係で輸入量は多くなく、価格は非常に高価。
 以前は目にする機会が殆ど無い稀種だったが、ここ数年は輸入量が安定してきたようだ。