中部・南部太平洋のハワイ諸島やマーシャル諸島、カロリン諸島、ギルバート諸島、クック諸島、フィジー、タヒチ、パラオ、ポナペイ、トンガ等に割と広い範囲に分布するケントロピーゲ属(Genus Centopyge )の小型ヤッコ(Family Pomacanthidae )。
ケントロピーゲ属(Genus Centopyge )の中で、クシィピポプス亜属(Subgenus Xiphipops )に分類される。
自然下ではサンゴの良く発達した、水深20m〜115m付近に生息し、カイメン類や微細な動物性プランクトン等を食べている。
種小名 " multicolor " は " 様々な色彩の " と言う意味で、英名も同様。
最大で9cmほどになる。
独特の色彩と、丈夫さで非常に人気が高い種だ。
体側の色彩は白地で、腹部が褐色を帯びた暗色。
吻部や胸鰭、腹鰭、尾鰭は黄色で、頭部に眼後部から頭部にかけて青紫と黒色の迷彩柄を冠する。
この迷彩柄は成熟した個体ほど大きくなり、見応えが出てくる。
飼い込むと、体側の白い部分が暗色を帯びてくる事が多々あるが、これは照明焼けではなく、優位個体である事の主張で、水槽内での立場が優位であるほど暗色化が進む。
逆に、大型ヤッコと同居させたり、水槽内での立場を劣勢にしておけば白いままで飼育できる。
同属のナハッキーエンゼルフィッシュ Centropyge nahackyi Kosaki,
1989
に似るが本種の方が色彩が白く、迷彩柄の冠部も小さい。
むしろ同属のフレームエンゼルフィッシュ Centropyge
loricula (Gunter, 1874 ), に近い生態のようだ。
餌付きは良く、飼育は容易。
一旦馴化するとタフで、他のケントロピーゲ属(Genus Centropyge
)を追い掛け回す事が多いので、同種同属との混泳はあまり薦められない。
商業ルートには主にマーシャル諸島で採取された個体がハワイ経由で入荷する形なので、若干価格は張る。
流通するサイズは3〜8cmほどと様々なので、タンクメイトとの兼ね合いを考えて購入したい。