太平洋全域からインド洋にかけての広い範囲に分布するサンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )のヤドカリ。
成長しても、甲長1cmほどにしかならず、サンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )の中で最小の種である。
潮間帯で普通に見られる。
本州南部で見られるサンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )としては最も数が多いと思われる。
主にミドリイシ類(Genus Acropora )やハナヤサイサンゴ類(Genus Pocillopora )の枝間やミドリイシ類(Genus Acropora )の根元の岩の上等、いたるところで見ることができる。
但し、性格的にかなり臆病な種なので、魚や人影があると直ぐに宿貝に引っ込んでしまうため、慣れないと見つけることができないかも知れない。
1つのミドリイシ類(Genus Acropora )に数個体隠れていることもある。
前甲、鉗脚、歩脚は若干緑がかった乳白色で、特に目だった模様はない。
鉗脚は灰色がかった淡い緑色で、前節指部と指節は乳白色。
眼柄は、鉗脚同様灰色がかった淡い緑色の地色をしてて、黒い模様が入るが斑紋状であったり横帯状であったり個体差が激しい。
第1触角は灰色。
第2触角鞭状部は赤い。
全体的な色彩が近似種のグアムサンゴヤドカリ Calcinus guamensis Wooster, 1984 に似ていて紛らわしい。
グアムサンゴヤドカリ Calcinus guamensis は歩脚指節に黒ラインが横走し、鉗脚の腕節から長節にかけて黒いバンドが入るので、そこで見分けると良い。
また、" ウスイロ " の名の通り本種の方が淡い色彩をしている。
ヤドカリ上科(Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。
小型種だからか、宿貝にはエビガイ Colina macrostoma (Hinds, 1844 )等、オニツノガイ科(Family: Conidae )の貝殻を選ぶことが多い。
食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
水槽内でも自然下同様ミドリイシ類(Genus Acropora )の枝間でじっとしていることが多い。
商業ルートに載ることは少ないので、採取してきた方が早いだろう。
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