オレンジクロウ・ハーミット
Calcinus tibicen Herbst, 1791
Original name : Pagurus tibicen

生息分布 / カリブ海〜メキシコ湾〜西部大西洋(フロリダ、バミューダ諸島、バージン諸島、ジャマイカ、パナマ、小アンチル諸島、キュラソー、英領ベリセ、ブラジル、コロンビア等)

標準和名 : ────────────────────────────
英   名 : オレンジクロウ・ハーミットクラブ Orange-claw hermit-crab
流 通 名 : オレンジクロウ・ハーミット


   

 カリブ海や西部大西洋に分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 潮間帯から水深
30m以浅の潮下帯に生息する。
岩礁地帯の転石の上や岩の隙間に棲む。

 派手な色彩の種が多いサンゴヤドカリ属Genus Calcinus の中では、やや地味な印象を受ける。
 歩脚は濃赤紫色で先端部は白くなるが、白い部分に紫色のラインが1本入る。
 鉗脚は左鉗脚が極端に大きくなるタイプで、色彩は暗色。
鉗脚指部先端は白くなる。
 第1触角は歩脚同様、濃赤紫色。
 第2触角は橙色。
 眼柄は橙色で先端部分は白くなる。
眼球は黒色。
 前甲は鉗脚と同じ紫がかった暗色。

 英名では " Orange-claw hermit-crab " と呼称するが、 " Red-legged hermit-crab " の名で呼ばれることもある。
実際、レッドレッグ・ハーミット Paguristes cadenati Forest, 1954 の混じりで輸入されることも多い。

 食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べるが、どちらかと言うと肉食性に寄る。
残餌の掃除役としては活躍するが、藻類の掃除役としての働きは今ひとつのようだ。

 成長すると甲長は
2cmを超え、宿貝にはチョウセンサザエ Turbo argyrostoma Linnaeus, 1758リュウテンサザエ Turbo petholatus Linnaeus, 1758 の貝殻を好むようになる。

 以前、レッドレッグ・ハーミット Paguristes cadenati の入荷が途絶えていた頃は、本種を見かける機会が多かったが、ここ数年は目にすることが少なくなった。
カリブ便のCommon nameが混乱していたためで、問屋やショップは " レッドレッグ・ハーミット " で現地にオーダーを出すと、本種ばかりが送られてきたからだ。
その後 " スカーレット・リーフ・ハーミット " で注文するとレッドレッグ・ハーミット Paguristes cadenati が来ることが解かり、逆に本種は殆ど輸入されなくなった。
稀にレッドレッグ・ハーミット Paguristes cadenati の入荷混じることがあるので、カリブ便のヤドカリをじっくり観察していれば見つけることができるだろう。