西部太平洋からインド洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )のヤドカリ。
水深5m〜30mの潮下帯で見られ、特に15m〜30m付近に多い。
死サンゴや転石周辺の隙間に棲む。
全体的な色彩はカザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus Morgan & Forest, 1991 に似るがカザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus よりは幾分地味な印象だ。
カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus の歩脚前節は濃ピンク色だが、本種は乳白色。
本種の歩脚で赤い色が入るのは第1歩脚腕節のみで、それ以外の歩脚は乳白色。
歩脚其々の関節部には暗色の細いバンドが入る。
また、赤褐色の細かいスポットが入る。
鉗脚は淡灰色で、掌部中央に黒く大きな斑紋がある。
同様の鉗脚掌部の斑紋を持つ種として、
カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus とサンゴヤドカリ属の1種 Calcinus gouti Poupin, 1997 が知られている。
眼柄は基部がピンク色で、先端方向の半分が白色。
第1触角は基部は青色で、先端部は橙色。
第2触角は橙色。
" 黄色味を帯びたカザリサンゴヤドカリ " と言う意味で "
キカザリサンゴヤドカリ " の和名が提唱された。
種小名 " pulcher " は " 美しい " の意。
ヤドカリ上科(Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。
食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
サンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )の中では小型種で、性格的には大人しい。
宿貝にはレイシガイ Thais
bronni (Dunker, 1860 )等を好む。
商業ルートに載ることは少なく、レアなヤドカリ。
稀に売っていることもあるが、カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus よりも地味だからか、価格は割安だ。
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