キカザリサンゴヤドカリ
Calcinus pulcher Forest, 1958
Original name : Calcinus pulcher

生息分布 / 西部太平洋〜東部インド洋(大島、小笠原諸島〜和歌山〜沖縄、台湾、フィリピン、インドネシア、北マリアナ諸島、グアム島、ベトナム、セイシェル、ココスキーリング等)

標準和名 : キカザリサンゴヤドカリ
英   名 : ────────────────────────────
流 通 名 : キカザリサンゴヤドカリ


   

 西部太平洋からインド洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 水深
5m30mの潮下帯で見られ、特に15m30m付近に多い。
死サンゴや転石周辺の隙間に棲む。

 全体的な色彩はカザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus Morgan & Forest, 1991 に似るがカザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus よりは幾分地味な印象だ。
カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus の歩脚前節は濃ピンク色だが、本種は乳白色。
本種の歩脚で赤い色が入るのは第1歩脚腕節のみで、それ以外の歩脚は乳白色。
歩脚其々の関節部には暗色の細いバンドが入る。
また、赤褐色の細かいスポットが入る。
 鉗脚は淡灰色で、掌部中央に黒く大きな斑紋がある。
同様の鉗脚掌部の斑紋を持つ種として、 カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus サンゴヤドカリ属の1種 Calcinus gouti Poupin, 1997
が知られている。
 眼柄は基部がピンク色で、先端方向の半分が白色。
 第1触角は基部は青色で、先端部は橙色。
 第2触角は橙色。

 " 黄色味を帯びたカザリサンゴヤドカリ " と言う意味で " キカザリサンゴヤドカリ " の和名が提唱された。
  種小名 " pulcher " は " 美しい " の意。

 ヤドカリ上科Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。

 食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
 サンゴヤドカリ属Genus Calcinus の中では小型種で、性格的には大人しい。
 宿貝にはレイシガイ Thais bronni Dunker, 1860等を好む。

 商業ルートに載ることは少なく、レアなヤドカリ。
稀に売っていることもあるが、カザリサンゴヤドカリ Calcinus lineapropodus よりも地味だからか、価格は割安だ。