西部太平洋からインド洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )のヤドカリ。
水深5m〜10mの潮下帯で見られる。
主にミドリイシ類(Genus Acropora )やハナヤサイサンゴ類(Genus Pocillopora )の枝間で多く見られ、時にはイソバナ(Genus Melithaea )等にぶら下がっていることもある。
サンゴヤドカリ属(Genus Calcinus
)のヤドカリでは、他にもウスイロサンゴヤドカリ Calcinus vachoni Forest, 1958 やサンゴヤドカリ属の1種 Calcinus laurentae Haig & McLaughlin, 1984 等が同様の生活手段を取っているが、これは一種の防衛手段だと思われる。
前甲、鉗脚、歩脚が真っ白なヤドカリで、水槽内でも良く目立つ。
歩脚指節が朱色に染まるため、 " アカツメ " の和名が付いている。
良く見ると、歩脚には極々細かい橙色のスポットが散在していることが解かる。
眼柄は、極淡い橙色だが、一見すると白く見える。
眼球は黒い。
第1触角は暗色で先端部は白く、第2触角は橙を帯びた褐色。
近似種にサンゴヤドカリ属の1種 Calcinus nitidus Heller, 1865 が居る。
種小名 " minutus " は " 微小な " の意。
ヤドカリ上科(Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。
食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
水槽内でも自然下同様基本的にミドリイシ類(Genus Acropora )の枝間でじっとしていることが多いが、一旦降りてくると盛んに藻類を食むので、クリーナーとして飼育すると良い。
性格的には大人しく、水槽内では他のヤドカリに宿貝を奪われてしまうことが多々ある。
空の貝殻を多めに用意してあげた方が良いだろう。
宿貝にはクボガイ Chlorostoma
argyrostoma (Gmelin, 1791 )やチョウセンサザエ Turbo argyrostoma (Linnaeus, 1758
)の貝殻を好む。
商業ルートに載ることは少ないが、稀にショップで見かけることもある。
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