アカツメサンゴヤドカリ
Calcinus minutus Buitendijk, 1937
Original name : Calcinus minutus

生息分布 / 西部太平洋〜東部インド洋(大島、小笠原諸島〜和歌山〜沖縄、台湾、フィリピン、インドネシア、北マリアナ諸島、グアム島、パプアニューギニア、西部オーストラリア及び東部オーストラリア、ココスキーリング、クリスマス島、ソロモン諸島、パラオ、カロリン諸島、フランス領ポリネシア等)

標準和名 : アカツメサンゴヤドカリ
英   名 : ホワイト・ハーミットクラブ 
White hermit-crab
         ミニット・ハーミットクラブ 
Minute hermit-crab
流 通 名 : アカツメサンゴヤドカリ


   

 西部太平洋からインド洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 水深
5m10mの潮下帯で見られる。
主にミドリイシ類Genus Acropora )やハナヤサイサンゴ類Genus Pocillopora )の枝間で多く見られ、時にはイソバナGenus Melithaea )等にぶら下がっていることもある。
サンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリでは、他にもウスイロサンゴヤドカリ Calcinus vachoni Forest, 1958サンゴヤドカリ属の1種 Calcinus laurentae Haig & McLaughlin, 1984 等が同様の生活手段を取っているが、これは一種の防衛手段だと思われる。

 前甲、鉗脚、歩脚が真っ白なヤドカリで、水槽内でも良く目立つ。
 歩脚指節が朱色に染まるため、 " アカツメ " の和名が付いている。
良く見ると、歩脚には極々細かい橙色のスポットが散在していることが解かる。
 眼柄は、極淡い橙色だが、一見すると白く見える。
眼球は黒い。
 第1触角は暗色で先端部は白く、第2触角は橙を帯びた褐色。
 近似種にサンゴヤドカリ属の1種 
Calcinus nitidus Heller, 1865 が居る。

 種小名 " minutus " は " 微小な " の意。

 ヤドカリ上科Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。

 食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
 水槽内でも自然下同様基本的にミドリイシ類Genus Acropora )の枝間でじっとしていることが多いが、一旦降りてくると盛んに藻類を食むので、クリーナーとして飼育すると良い。
 性格的には大人しく、水槽内では他のヤドカリに宿貝を奪われてしまうことが多々ある。
空の貝殻を多めに用意してあげた方が良いだろう。
 宿貝にはクボガイ Chlorostoma argyrostoma (Gmelin, 1791 チョウセンサザエ Turbo argyrostoma Linnaeus, 1758の貝殻を好む。

 商業ルートに載ることは少ないが、稀にショップで見かけることもある。