西部太平洋からインド洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属(Genus
Calcinus )のヤドカリ。
水深5m〜25mの潮下帯で見られる。
死サンゴや転石周辺の隙間に棲む。
もはや反則ものの美しさとの言える、上品且つ色彩豊かな配色だ。
歩脚は、指節が濃ピンク色で、前節上部には暗色の縦縞、下部は白色、腕節は赤色、長節は暗色縦縞で、其々の関節部は白色をしている。
眼柄は全体的にピンク色で、先端は白く、眼球は黒い。
第1触角は暗色だが、第2触角は黄色い。
前甲は淡褐色で、若干の紋様が入る。
鉗脚は淡褐色で、指先に向かうにつれ白くなる。
また、鉗脚の掌部中央に黒く大きな斑紋があるのも特徴のひとつ。
同様に鉗脚掌部に斑紋が入る種として、キカザリサンゴヤドカリ Calcinus pulcher Forest, 1958 とサンゴヤドカリ属の1種 Calcinus gouti Poupin, 1997 が居る。
この2種は色彩的特長も良く似ている。
全体的には同属のツマジロサンゴヤドカリ Calcinus latens (Randall, 1840 ) を派手にしたような印象だ。
種小名 " lineapropodus " は " 横縞の脚 " の意で、歩脚の模様に因む。
ヤドカリ上科(Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きいが、左右の鉗脚の大きさには極端な差はない。
食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
性格的には大人しく、水槽内では他のヤドカリに宿貝を奪われてしまうことも多い。
空の貝殻を多めに用意してあげた方が良い。
宿貝にはレイシガイ Thais
bronni (Dunker, 1860 )等を好む。
商業ルートに載ることは少なく、レアなヤドカリだが、最近は僅かながら沖縄の通販ショップで売りに出るようになった。
海外からの輸入はないようだ。
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