ツマジロサンゴヤドカリ
Calcinus latens Randall, 1840
Original name : Pagurus latens

生息分布 / 西部太平洋〜中部太平洋〜東部太平洋、インド洋(房総以南〜和歌山〜沖縄、台湾、フィリピン、インドネシア、北マリアナ諸島、グアム島、オーストラリア、パプアニューギニア、グアム島、東アフリカ、モーリシャス、クリスマス島、ココスキーリング、ハワイ、フランス領ポリネシア等)

標準和名 : ツマジロサンゴヤドカリ
英   名 : ヒデン・ハーミットクラブ Hidden hermit-crab
         ミルキーウェイ・ハーミットクラブ Milky-way hermit-crab
流 通 名 : ツマジロサンゴヤドカリ


   

 太平洋からインド洋にかけての広い範囲に分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 生息深度は浅く、水深
10m以浅の潮下帯や潮間帯、タイドプール等に生息する。
岩礁や砂地、ガレ場やミドリイシ類Genus Acropora )、ハナヤサイサンゴ類Genus Pocillopora )の枝上や根元等で見られる。
 サンゴヤドカリ属Genus Calcinus としてはウスイロサンゴヤドカリ Calcinus vachoni Forest, 1958 に次いで数多く見られる普通種である。

 歩脚と鉗脚は、座節から腕節までが濃暗緑色で先端部に向かって淡い色に変化していくグラデーションになっている。
 歩脚前節は上方がピンク色もしくは藤色がかり、下方は白色。
歩脚指節は爪先に向かって黒、白と縞になる。
歩脚指節下方の色彩が白いので " ツマジロ " の和名が付いた。
 歩脚の色の濃淡は個体差があり、中には色濃く、非常に美しい個体も居る。
 眼柄は基部が淡紫色で、先端部の白までグラデーションになる。
眼球は黒い。
 前甲は濃灰色。
 第1触角は鮮やかな青で、先端部は赤い。
 第2触角鞭状部は明るい橙色。
 若齢個体は歩脚のピンク色が特に濃く、かなり美しい。

 種小名 " latens " は " 隠れた " の意。

 "
Calcinus terraereginae Haswell, 1882 " 及び " Calcinus abrolhensis Morgan, 1988 " は本種のSynonym

 ヤドカリ上科Superfamily Coenobitoidea )なので、左側の鉗脚が大きい。

 食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
藻類の掃除役としての能力の高い。

 宿貝にはアクキガイ科Family Muricidae イモガイ科Family Conidae )の貝殻を好む。
 水槽内でも自然下同様ミドリイシ類Genus Acropora )の枝上に居ることが多く、1つのミドリイシGenus Acropora )に本種が数個体隠れていることもある。

 商業ルートにも載るが採取可能なヤドカリなので、可能ならフィールドで採取するのも良いだろう。