スベスベサンゴヤドカリ
Calcinus laevimanus Randall, 1839
Original name : Pagurus laevimanus

生息分布 / 西部太平洋〜中部太平洋〜南部太平洋、インド洋(房総以南〜大島〜小笠原諸島、和歌山〜沖縄、台湾、北マリアナ諸島、グアム島、フィリピン、インドネシア、グアム島、フランス領ポリネシア、ハワイ諸島、東アフリカ、マダガスカル、セイシェル、モーリシャス、ロドリゲス島、クリスマス島、ココスキーリング等)

標準和名 : スベスベサンゴヤドカリ
英   名 : レフトハンデッド・ハーミットクラブ 
Left-handed hermit-crab
流 通 名 : スベスベサンゴヤドカリ


   

 西部太平洋から中南部太平洋、インド洋まで、広い範囲に分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 水深
5m以浅の潮間帯で多く見られ、タイドプールで見かけることも多い。
岩場に生息する普通種。

 恐らく、サンゴヤドカリ属Genus Calcinus の中で最も多く商業ルートに載っているのが本種であろう。
 ヤドカリ上科Superfamily Coenobitoidea )のヤドカリは、左側の鉗脚が大きいのが特徴であるが、本種は特に顕著だ。
大きな左鉗脚は丸みを帯び、体毛や棘、瘤等が無く、スベスベしている。
そこから、標準和名は " スベスベサンゴヤドカリ " となった。
種小名 " laevimanus " は " 滑らかな手 " の意で、標準和名と由来が同じ。
英名のLeft-handed hermit-crabは大きな左鉗脚に因んだもの。

 色彩的に良く似た種が多いが、本種の場合、赤褐色の歩脚側面に黒いラインが縦走しているのが特徴。
鉗脚は暗色で、指部先端は白い。
大きな左鉗脚は、宿貝に閉じ篭った時に蓋の役目をする。
 眼柄は基部が青く先端部は橙色。
眼球は青い。
 第1触角は基部が青く先端部は橙色。
 第2触角は橙色一色。
 前甲は緑がかった淡灰色で、模様は入らない。

 食性は雑食性で、藻類から魚や小動物の死骸まで何でも良く食べるが、やや肉食性に寄っている。
大きな左鋏脚を有する種は肉食性が強い種が多いようだ。
 水槽内の藻類の掃除役としての働きはそこそこか。

 小さいうちはフネガイ類Family Arcoida )やニシキウズ Trochus maculatus Linnaeus, 1758 の貝殻を好むが、成長すると大き目のチョウセンサザエ Turbo argyrostoma Linnaeus, 1758 等を宿貝として選ぶ傾向がある。
 若齢個体は割りと温和な性格だが、成長と共にやや気が荒くなる。
非常に丈夫な種なので、10年近く飼育することも可能だ。