セグロサンゴヤドカリ
Calcinus gaimardii H. Milne Edwards, 1848
Original name : Pagurus gaimardii

生息分布 / 西部太平洋〜インド洋(大島、小笠原諸島〜和歌山〜沖縄、台湾、フィリピン、西部インドネシア、北マリアナ諸島、グアム島、オーストラリア、フィージー、バヌアツ等)

標準和名 : セグロサンゴヤドカリ
英   名 : ガイマーズ・ハーミットクラブ 
Gaimard's hermit-crab
流 通 名 : セグロサンゴヤドカリ


   

 主に西部太平洋分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 潮間帯から水深
10mくらいの潮下帯で見られる。
近似種のクリイロサンゴヤドカリ Calcinus morgani Rahayu & Forest, 1999 よりも若干深い場所に多く、2種は住み分けしていると推測される。
主に転石の上や隙間で見られる。

 近年まで、近似種のクリイロサンゴヤドカリ Calcinus morgani と混同され同種扱いとなっていた。
実際に良く似ている。
 書籍によっては、未だに間違った表記をされているものもあるので注意。
またスベスベサンゴヤドカリ Calcinus laevimanus Randall, 1840 にも似るが、本種にはスベスベサンゴヤドカリ Calcinus laevimanus の特徴である歩脚側面の黒ラインが入らないので判別は容易。

 歩脚は橙色もしくは茶褐色。
 鉗脚は焦茶色で前節指部と指節は明褐色。
 前甲の前方は暗色で、そこが " セグロ " の名前の由来である。
前甲後方は淡灰色。
 眼柄は基部が濃褐色で中央部は橙色。
先端と眼球は青い。
クリイロサンゴヤドカリ Calcinus morgani は眼柄の橙色が無く、眼柄先端部の青色部分が多いのでこの点も見分けるポイントになる。
 第1触角、第2触角共に橙色。

 食性は雑食性で、藻類や魚、小動物の死骸まで何でも良く食べる。
 宿貝にはチョウセンサザエ Turbo argyrostoma Linnaeus, 1758 )やニシキウズ Trochus maculatus Linnaeus, 1758 等の貝殻を好む傾向がある。

 商業ルートに載ることは少ないが、稀にショップで見かけることもある。