ベニサンゴヤドカリ
Calcinus argus Wooster, 1984
Original name : Calcinus argus

生息分布 / 西部太平洋〜中部太平洋、インド洋(大島、小笠原諸島、奄美諸島〜沖縄、北マリアナ諸島、グアム島、ニューカレドニア、西部オーストラリア、パラオ、ハワイ諸島、ココスキーリング等)

標準和名 : ベニサンゴヤドカリ
英   名 : ストロベリー・ハーミットクラブ 
Strawberry hermit-crab
         アルゴス・ハーミットクラブ Argus hermit-crab
流 通 名 : ベニサンゴヤドカリ


   

 西部太平洋から中南部太平洋にかけて分布するサンゴヤドカリ属Genus Calcinus )のヤドカリ。
 サンゴヤドカリ属Genus Calcinus )の多くは潮間帯や潮下帯に生息するので生息深度は浅いが、本種の生息深度は
20m30mとやや深い。
 転石周辺やガレ場に棲む。

 標準和名の " ベニ " の名の通り真紅の体色を有する、美しいヤドカリだ。
 幼稚体は全身真っ白だが、脱皮を繰り返し、紅く色づいてくる。
若齢個体は朱色だが、生体になると深紅になる。

 歩脚と鉗脚は赤色ベースに乳白色の斑紋が多数入る。
赤と白のコントラストが大変美しい。
指部先端は乳白色。
 眼柄は赤色で、眼球は黒色。
 第1触角、第2触角ともに赤色。
 前甲は乳白色で模様は入らない。

 種小名 " argus " は " ギリシャ神話に出てくる100の眼を持つ怪物 " のことで、歩脚に多数入る白い斑紋を100の眼に見立てたもの。

 主生息域はマリアナ諸島周辺部なため、国内では非常に稀。
最近は、大島や小笠原、奄美諸島、琉球列島等から僅かながら報告がある。

 食性は雑食性だが、やや肉食性が強い。
但し、水槽内で他の生物を襲うことはなく、むしろ性格的には大人しい方だ。

 生息分布の関係もあり、商業ルートに載ることは皆無に等しい。
極々稀に沖縄の通販ショップで売りに出ることもあるが、価格も非常に高価。
入手は困難を極める。
正にヤドカリマニア垂涎の種である。