バンディッド・エンゼルフィッシュ
Apolemichthys arcuatus Gray, 1831
Original name : Holacanthus arcuatus

生息分布 / 東中部太平洋(ハワイ諸島及びジョンストン島)

標準和名 : 
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英   名 : バンディッド・エンゼルフィッシュ 
Bandit angelfish
          バンデッド・エンゼルフィッシュ 
Banded angelfish
          ブラックバンデッド・エンゼルフィッシュ 
Black-banded angelfish
流 通 名 : ブラックバンド・エンゼルフィッシュ


   

 ハワイ諸島固有種(ジョンストン島からも報告がある)のアポレミクティス属Genus Apolemicthys )のキンチャクダイFamily Pomacanthidae )。

 サンゴ礁域、水深10〜185mの海底洞窟や岩棚をシェルターとし、単独またはペアで棲む。
自然下ではカイメン類、ウミヒドラ類(hydroids )、藻類等を食べていると思われる。
 成長すると最大で18cm程になる。

 正しくは " Bandit Angelfish " と言う。
この " Bandit " とは " 盗賊 " のことで、眼上から背鰭後縁にかけて入る太い黒ラインが、盗賊の眼帯をイメージさせることに因む。
故に一般に呼称される " Black-Banded Angelfish " 、" Banded Angelfish " は " Banded "(黒帯) そのものを指すJunior Synonym(新参異名)である。

 
1941Fowlerが " ディスモホラカントゥス属Genus Desmoholacanthus ) " を新設し、本種をそれまでのホラカントゥス属Genus Holacanthus )から1属1種のディスモホラカントゥス属Genus Desmoholacanthus )とする論文を発表した。
 1993Randall等が同説を支持する論文を発表し、広く世に知られたが、1998Allen等がアポレミクティス属Genus Apolemicthys )とする論文を発表し、現在では同説が支持されているようだ。
但し、同属他種と違い尾鰭の上葉1条が後方に伸びず、色彩的にも頭部眼上に紋が入らず、吻の色彩にも特徴がないので、研究者が混乱しているのだろう。
今後は再度分類が変わる可能性もある。

 白と黒をベースにしたシックな色合いから、大変人気の高い種であるが、ここ数年入荷量が激減し、価格も高価になってしまった。
大変人懐こく、温和な性格で、その辺りからも人気がある。
 同種同属との混泳も可能だが、気の強いキンチャクダイ類Family Pomacanthidaeとの同居は避けた方が良い。
また
15cm前後の個体は馴化しにくく、餌付かないことも多々ある。
やや深い深度に生息するため、採取時の状態が悪いことも多いのでじっくり見極める必要がある。
10cm未満の個体については餌付けの問題は無いが、入手性が悪くなっている昨今、小さな個体を入手することは非常に困難だろう。
 肌が弱い面があり、複雑なレイアウトで身体を擦ってしまい、そこから病気になる事もあるので、充分な遊泳スペースを確保してあげたい。
本種を一番強い立場にしてあげないと、短命に終わる事も多い。
意外と10年以上の飼育例を聞かないので、慎重な飼育が要求されるかも知れない。
 入荷時に白点に罹り易い面があるので、充分なケアをしてあげた方が良い。