ホソヅツミドリイシ

Acropora subglabra Brook, 1891

 固着性の群体で、密に分枝して他のAcropora Echinata Group トゲヅツミドリイシ近似種)同様bottlebrush洗瓶ブラシ状)になる。
 主枝は不規則に分枝し、大小さまざまな枝が互いに入り組み、さらに枝を取り巻くように小枝が出て、群体はブッシュ状になる。
 放射サンゴ個体は着生管状または鼻型になり散在する。
 同属の
トゲヅツミドリイシ Acropora echinata Dana, 1846 に比べて分枝が多く、それを取り巻く小枝は短くなる。
また、他のAcropora Echinata Group トゲヅツミドリイシ近似種)ほど枝が密にならなず、小枝も短い。
若齢群体はツツミドリイシ Acropora carduus Dana, 1846 に良く似ていて紛らわしいが、飼い込むと分枝が長く伸長して来るのではっきり違いが解るだろう。
 昼間でもわずかながらポリプPolyp )を出すこともある。
 通常は均一な褐色で、あまり色彩変異はないが、僅かながら淡緑、淡水色、淡紫等もある。
 礁斜面の深みの礫底等、潮通しの良い静かな環境に生息するため、飼育する時もあまり水流のないところに配置した方が良い。
 強化照明下では色揚げも容易い種で、褐色の群体を購入して来ても、飼育していれば綺麗な黄緑色になる。
但し、高色温度の球を使用するべきだ。
先端部は淡いピンクのPigmentation(ピグメーション)が載り、美しいコントラストを作ってくれる。
 成長は早いが石灰化の進みは遅いのでぶつけてしまうと簡単に枝が折れてしまう。注意すること。
 ショップへの入荷は多い方ではないので、じっくり探した方が良いだろう。

 ツツミドリイシの仲間は形状が風変わりなので、レイアウトに起伏をつけるのに重宝しますね。 
 成長が遅いツツミドリイシの仲間の中で、本種は異様に成長します。
 購入時、下の写真のような緑褐色だった個体が、段々上の写真のように黄緑色になります。
右下の写真の個体は以前飼育していた淡水色個体。
 光の波長に敏感に反応して、色が変わるみたいです・・・。
 強い水流には負けてしまうので注意。
 水槽に1つは入れておきたい種では?
 

生息分布 / 奄美以南〜西部太平洋〜中部太平洋、東部インド洋
Last Update 2003,9,20