オヤユビミドリイシ

Acropora gemmifera Brook, 1892

 固着性の群体サンゴで、太く短い円錐形の強固な枝が、板状の基部から突出する。
枝は殆ど分枝せずdigitata(指状)あるいはcorymbose(コリンボース型)の群体を形成する。
 近似種のツツユビミドリイシ Acropora humilis Dana, 1846 や、サンカクミドリイシ Acropora monticulosa Bruggemann, 1879 ) と共にAcropora Humilis Groupツツユビミドリイシ近似種)に分類される。
 円錐形の枝の先端は丸まってあまり尖らず、基部から先端部にかけて徐々に先細りになる。 また、中軸サンゴもあまり突出しない。
先端部の色彩は淡くなることが多い。 
枝同士が融合することは無い。
 共肉及びポリプPolyp )の色彩は、緑、水色、赤褐色、黄褐色程度であまり色彩変異は見られないが、先端部が水色やピンクになる場合もある。
 日中でもポリプPolyp )を開く場合もある。
 奄美以南のサンゴ礁域に分布し、波当りのよい礁斜面の浅瀬や、礁池に普通に生息し、時には干潮時に干上がる場所にも群生する。
 Acropora Humilis Groupツツユビミドリイシ近似種の中では流通量も多い方だが、ショップで " オヤユビミドリイシ " の名で流通する個体はサンカクミドリイシ Acropora monticulosa であることが多いので良く見分けるべきだろう。
 浅瀬に多い種なので、飼育には強めの光が必要で、貧栄養塩の清浄な海水があればそれほど難しくはない。
但し、生息する場所から解かる通り、やや強めな水流が必要で、その形状故、枝の基部にデトリタスが溜まり易く、放っておくと基部の色が悪くなったり藻類が付着しやすくなったりするので注意する。
 メタハラ球は、通常タイプの場合は、ブルー球等の高色温度の方が良いが、先端部の色が淡くなっているタイプは、10000K+ブルー球等、工夫が必要。
照度が低いと巧く維持できない。

 オヤユビミドリイシは、どちらかと言えば、マニア受けするミドリイシです。
 飼い込むと、先端が淡い色彩になってきて、とても綺麗ですよ。
 光が弱いと褐色化したり、先端のピグメンションが飛んでしまったりしますので、光源のはと近い方が飼育には有利でしょう。
数種の光をミックスすると良い結果が得られるようです。
 ミドリイシの中では、飼育が容易な部類に入りますが、水流が弱過ぎると白化しやすいので注意しましょう。
 入手は容易ですので、好みの色、形、タイプの個体を探してみましょう。
生息分布 / 奄美以南〜西部太平洋〜中部太平洋
       〜オーストラリア〜東部インド洋
Last Update 2003,9,20